個人としての「私」ではなく、微妙なかけらとしての「私」を意識する事がある。それは決まって海の中にいるときだ。しかし、やがてその「私」は暗雲にグランブルーに漂っている訳でなく、大いなる宇宙のシステムの中で確かな意味を持つ不可欠な存在である事に気がつく。だから、私は海に潜るのだ。


 2001年12月2日、このモデルの完成を心待ちにしながら、マイヨール氏は急逝しました。

 他界した今も、世界中の多くの人々の記憶に鮮明に刻まれているのは、彼が偉大な記録を残したアスリートとしてだけでなく、エコロジストとしてのストイックで骨太な姿勢でありました。

 モデルの完成には、彼の他界後なお一年半の時間を要しましたが、アプネア(閉塞潜水)カウンターやカラーリング、針の形状にたるまで、ダイバーとしての長年の経験が随所に盛り込み、このモデルに対するマイヨール氏の熱意に最大限答えました。



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